強 み
<強 み>
企業を成り立たせるには強みがなければなりません。
そうしたら強みとは何かということですが、よく勘違いされるのは技術です。
経営者が、よく言うのはうちには技術があるという言葉です。
さらに、大きな勘違いの言葉がらあります。
それは、うちには伝統があるといった言葉です。
これらは強みと直接的には関係がありません。
顧客との関係で、たまたま有利さを獲得するのに役立つだけです。
強みがあるかどうか決定するのは顧客です。
顧客にとって役立つかどうか効用があるかどうかが、強みを決定する唯一の基準です。
強みのための機能がマーケティングであり、イノベーションです。
そしてそれを実現するのがマネジメントです。
顧客の役立たない技術は、どんなに緻密で高度であってもそれは自己満足でしかありません。
伝統についても信用を得るには役立ちますが、過去に顧客に満足を与えることがあったということだけです。
あらたなイノベーションがなければ、意味のない自己満足に過ぎません。
強みとは、いろんな要素の複合体ですが、その基準は効用や顧客の満足ということに尽きます。
ただ、顧客によってはとんでもない効用という場合もありますが。
公的な仕事の場合の効用は、不可思議なものもありますが、本来顧客の欲求の満足ということがすべての基準です。