組織の設計
<組織の設計>
組織を設計する場合の目的基準は、マーケティング(顧客満足)、つまり「効用」の実現です。
顧客が満足してもらうためにどんな要件が必要かから、出発しなければなりません。
すべてはそこから始まります。
意味のない組織は、いくらきれいであっても有意義な活動ができません。
場合によっては、活動を阻害します。
<基本構想から>
顧客の満足を実現するのには何が必要かという基本構想が充分なされなければなりません。基本構想のないままにつくられた組織は、勝手に自己保存にそって動き場合によれば自己増殖します。
実際の設計に際しては、最初から意味のある基本構想を中心にしてラフスケッチをつくる必要があります。
ここで大切なことは、ミッション(企業の使命)と顧客満足の両方をきっちりと込んで描ききることです。
ラフスケッチをもとに、アウトプットである顧客の満足を起点として、必要とする機能を明確にして、それらの機能を全体のなかに位置づけし、プロセルとして関係づけ、具体的な機能部門として組織化します。
普遍的な組織構造はありません。
あったとしても現在は見つけられていません。
定型はありません。
自分自身のまた中心メンバーが考え方や思いが組織に反映させなければなりません。
それ故にもっとも大切なことは、経営者と中心メンバーが正しい考えと思いを持っているかどうかに関わってきます。
組織設計は合理的でなければならないのですが、イノベーションも実現できる矛盾を許容する戦略的なものでなければなりません。
戦略的強みのある組織は文化とともに機能します。