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<人のマネジメント>

 

企業のすべての活動は人によって行われます。

成果は、仕事の仕組みがもっとも理想的に構築されているとしても、働く人が、前向きにかつ同じ方向に向かって各自の特質を活かして協働しなければ実現することはありません。
 
 人のマネジメントで最初に認識しなければならないのは、人には人としての一般特性があるということです。さらに、人はそれぞれ異なった性格を持ち、能力も人それぞれ異なり偏在しているということです。
 人の共通特性は、肉体を持っているということです。そのため、長時間働くと疲れます。また、人には感情があります。そのため疲れにも肉体的疲労のほかに、精神的な疲労もあります。しかし、一方では精神が高揚すれば肉体的疲れさえ忘れ仕事に没頭するということもあります。
 さらに、人は有史以来集団をつくり、お互いにしのぎをけずって生きてきました。また集団の内でも個人としてしのぎをけずって生きてきました。そのため、一般的な心情として、社会に帰属したいという意識と、その中で認められたいという意識と、さらに努力し成長し人に秀でたいという根本的な習性があります。これは人の一般的な本性です。この本性を最大限に活かし引出し、仕事のマネジメントに合致させ、成果を実現し、働く人の能力とエネルギーを引き出すことで働く人の自己実現にも貢献するのが人のマネジメントの究極の役割です。
 この特性を活用しているのが、中堅企業のTQCです。トヨタにはQCサークルを活性化させ支援するいろいろの仕掛けがあります。トップをはじめとして、各階層や分野間においてきめ細かい仕組みがあります。この仕組みの上に、トヨタの強みである「カイゼン」や「トヨタ生産方式」が実現されています。また、サントリーは「やってみなはれ」の精神やビール部門の参入による危機感のもとにチャレンジ精神を鼓舞し、健全な企業文化を創出しています。

 

 人にはそれぞれ異なる特性があり、またその能力は偏在しています。すべてができる人間はいません。すべてが平均的にこなせる人は、逆に抜きんでたことができないとも言えます。企業はこの異なる人の能力と特性を見極め、配置して育て上げ成果に結び付けなければなりません。


 企業にも、それぞれしなければならないミッション(使命)があり、企業文化(風土)や強みがあります。人の採用に始まり、教育、活用に至るまで、その企業に必要な人のマネジメントを行わなければなりません。ホンダは人材活用の最も巧みな企業です。本田宗一郎の精神を体現する機械づくりの大好きな人材が歴代社長になっています。しかし、一方では経営補佐ができる人材か配置されています。