ビジネスに役立つ講座や交流会を開催
社長・個人事業主からサラリーマン・主婦まで、どなたでも
アベノ塾

ホーム  会場案内  お問合せ

〒545-0052
大阪市阿倍野区阿倍野筋3-12-2
あべのクオレ1F
(ナガセキャリアプラザ アベノ校)
TEL 06-6647-5571

 <正しく行うには>

 

企業が成長し中堅企業になるには、正しく活動しなければなりません。

その方法がマネジメントであり、「マネジメントの父」と呼ばれたドラッカーから学びます。
 まず、マネジメントとは何かということですが、この解釈はなかなか難しいのですが、ドラッカーは、「マネジメントは組織に成果をあげさせるための機関である」といっていますが、成果をあげるための方法という使われ方もしています。
 ここでは、企業に成果をもたらす方法という意味も兼ねて使用します。

 企業の成果を実現するには、2つの異なる要素のマネジメントを行わなければなりません。
 一つは、仕事のマネジメントです。仕事の目的の第一は、顧客の満足を実現することです。このために、仕事を行います。それも、利益を獲得しなければならないので効果的に効率的に実施しなければなりません。これが仕事のマネジメントの目標です。
 二つ目の要素は、人のマネジメントです。目標達成のために活動するのは人です。人が最大の能力とエネルギーを発揮した時に成果が実現します。働く主体は人です。人の活動なくして仕事は成立しません。そのため、多様な要素を持つ人のマネジメントを、仕事のマネジメントの実現のために行います。

 

 この二つのマネジメントについて、パナソニックと京セラをあげ少し考えて行きます。

 

<パナソニック>

 松下幸助さんは、あなたの会社は何をつくっていますか問われた時に「私の会社は人をつくっています」と答えています。人のマネジメントの重要性を最もよく知っていた経営者と言えます。パナソニックは独特の経営形態を確立しました。それは、事業部制と本部の経理部です。

 事業部制は、顧客により直結するように一定の製品群ごとに事業単位を分割しました。そして、事業部ごとに責任者を任命しました。仕事の効率性と人の意欲をうまく組み合わせた組織体系です。

 そして、分割した事業部が自己責任で効果的に活動できるように本部経理部で統合的に支援する体制をとりました。

 また、基本的な企業哲学として水道哲学を提唱しています。250年を20節に分けこの世に王道楽土を作り上げるという壮大な構想です。この構想をぶち上げた従業員は感銘を受けました。この考え方が、パナソニックの企業文化のなかに影響を与えています。「人はパンのみに生きるのにあらず」といった人の心へのマネジメントを行い他社とは違ったマネジメントを行い。強みを形成しています。

<京セラ>

 京セラの基本理念に、「全従業員の物心両面の幸福をめざして」という文言があります。この文言によってつくられたのがアメーバ組織です。

 アメーバ組織とは、社内取引を売上・仕入れの関係ととらえ、組織内にプロフィットセンター(利益単位)をつくり単位に分割し、その分割した組織単位ごとに収益が明確できるようにして工夫(時間当たりの粗利益)して自己責任で活動できるようにしています。

 また、アメーバは顧客の欲求の変化に応じ多様に分割されます。そして、アメーバ単位のリーダーには自己申告でなれるようにしやる気を引き出しています。顧客の欲求から組織構成し、人の物心両面の欲求に効果的に対応する組織形態をとっています。