成果の方程式
<成果の方程式>
成果には、2つの成果があります。
①最少のキャッシュ・フロー(現金)でもって、最大のキャッシュ・フロー(現金)を得ることです。
②事業活動のプロセスを通して、競争力の源泉である経営資源を獲得することです。
2つの成果の特徴
①キャッシュ・フロー(現金)
差別化できかつ競争力の源泉である経営資源がなければ、すぐになくなってしまします。
②経営資源
継続してキャッシュ・フローを獲得できる源泉になります。
※ キャッシュ・フローは、経営資源を効果的に活用できたとき獲得できるものです。
最も基本となる経営資源は「経営者の考え方」です。
ここからすべての経営活動が始まります。
経営者のあるべき「考え方」を獲得するために最も必要なものは「知恵」です。
むずかしいのは小さな「我欲」にとらわられると「知恵」が働かず、「知恵」が働かなければそれに応じてもたらされる「成果」も制限されます。
このことを知る「勇気」があり「決断」し「執念」をもって「知恵」と「知識」を獲得する人に「成果」がもたらされます。
ここに「成果」を実現させるむずかしさとともに「知る経営者」が秀でて「成果」を手に入れるチャンスがあります。
ただし、それは「権利」ではなく「責任」であることも知ることになるでしょう。
成果には異なった3つの意味があります。
①「働く人の成果」です。
②「組織の成果」です。
③「キャッシュ・フローの成果」です。
<働く人の成果>
人の成果は2つです。
①働く環境が「心地よいか」、「生きがいが感じられるか」といった心的成果
②「生活の糧が得られるか」といった経済的成果
二つの要件が整うと、「人」はその組織に所属したいと望み「知識と力」を発揮させます。
<組織の成果>
組織の成果は3つです。
①「顧客の欲求を満たす」といった組織の根本成果
②「社会に貢献する」といった社会的成果
③マネジメントの効果的な実行によって「利益を獲得する」といった経済的成果
この三つの要件が整うと、
「組織」は顧客と社会の支持を受け存続・成長が可能になります。
<成果実現のための要因分析>
成果を実現するのは2つの要因の分析が必要です。
しかし、その前にしなければならない作業があります。
<事前作業>
まず、進出したい市場を選択し、それから「焦点」の絞り込みを行わなければなりません。
ポイントは、成果が現われかつ一番になれる領域(ドメイン)を絞り込むことです。
①ターゲットの選択
成果が現われかつ一番になれそうといった「勘」とか「匂い」といた「非合理な基準」によって選びます。
②ミッションの確認
選択したターゲットが求めている「メイン欲求」について探索します。
③ドメインの絞り込み
「メイン欲求」と「自社の強み」のかかわりをもとに「貢献ドメイン」を絞り込み。
そのうえで
④どんな「強み」のもとに、どんな「効用」を提供できるのか
これが最初に行わなければならない作業です。
※効用 参照 クリックしてください
そのうえで2つの要因の分析を行います。
①マーケティング(顧客の欲求)分析
顧客の欲求について満足の基本要素、不満足の回避要素、感動の機会について分析する
②強み(自社の経営資源)分析
勝てる経営資源要素の確認、重点欲求のために強化すべき資源要素の確認する
この過程が「戦略的過程」です。
※戦 略 参照 クリックしてください
これらの分析に基づいて
①「機会」と「強み」領域
②「必須効用」と「強化資源」要件
を明らかにし、
①活動単位を分析し、
②プロセス化し
③組織化し実行計画を策定し
④実行する
それから
⑤目標と結果を測定し評価し分析する。
⑥必要な対応策を検討しマネジメント・サイクルを繰り返す。
マネジメントサイクル:プラン→ ドゥ→ チェック→ アクション
これらが「仕事のマネジメント」です。
※仕事のマネジメント 参照 クリックしてください
「人の成果」と「組織の成果」の共通目標である「利益の獲得」の獲得は、
ふだんの「カイゼン」と「革新(イノベーション)」によるコスト・ダウンを通して実現されます。
※生産性のマネジメント 参照 クリックしてください
<強みとなる経営資源>
成果の実現には「強みとなる経営資源」が必要です。
「強みとなる経営資源」の創造は、すべて「人」にかかわります。
「人」の積極的参画(コミットメント)は「働く人の成果」の実現によって可能になります。
人がかかわるマネジメントについては「人のマネジメント」により実行します。
※人のマネジメント 参照 クリックしてください
<成果の方程式>
「組織の成果」
=「戦略」×「仕事のマネジメント」×「人のマネジメント」×「生産性のマネジメント」