生産性
<生産性>
生産性とは、
利益(余剰キャッシュ・フロー)を、効果的にかつ効率的にもたらしめるあり方です。
<生産性の目的>
それは、2つあります。
①社会のなかにある有限な経営資源を浪費せず、知識などの無限に活用できる経営資源を最大に活用することです
②組織の持続的存続を可能にするため、未来費用の原資である余剰(利益・余剰キャッシュフロー)の創出とリスク回避の資金を蓄積
生産性は、①売上を上昇させる要件づくりと②コスト削減する方法です。
生産性を向上させるには、いろんな方法があります。
基本として言えることは、顧客にかかわらないことはしないということにつきます。
①必要でない活動は排除します。
②不要になりつつある活動を見つけ、その度合いに応じて削減します。
③重要度に応じ優先順位を明確にし、より貢献しない活動からより貢献する活動へシフトを変更させます。
④機会を見つけ、リスクをかけてチャレンジします。
ただひたすら「顧客の満足」を目指します。
ただ人間にかかわる活動なので、人間性や規範を無視してできないこともありますが、
すべての焦点は顧客の満足です。
このことが生産性の基本的な基準です。
生産性は、顧客の満足という目的と目標をもとに経営資源の活用度を決めます。
それらは、①定性目標、②数値目標、③時間目標の達成度により評価を行います。
<成果達成度>
企業活動には、利益を生む活動と生まない活動があります。
利益を生まない活動は「仕事」とは言えません。
2通りの活動があります。
①利益を生む活動(仕事)に付随する仕事と支援・補助するために必要な仕事
②全くかかわりのない習慣化した惰性で行う作業とセレモニーとして行う作業があります。
仕事は、現在の利益かもしくは将来利益を生む活動です。
気を付けなければならないのは、現在仕事である活動が作業に変化することです。
また、現在利益を生むんでいないが将来の利益を生み活動があります。
<戦略活動>
将来利益を生むと考えて行う活動は、ほとんどが失敗に終わります。
しかし、そのなかで大きく利益を生む活動があります。
将来の利益のために、ここに現在の余剰利益を注入します。
これが戦略の考え方です。
機会にリスクをかけてチャレンジしなければ、待っているのは確実な陳腐化です。
さらに、失敗には効用があります。
失敗は、知識と経験(習熟度)という経営資源をもたらします。
また、外部とかかわっているとき新たなネットワークが構築されます。
これが知的な経営資源で、生産的な戦略優位をもたらします。
<情報化とのかかわり>
ここで、生産性とかかわるのは3つです。
①仕事を支援する活動は、その多くは情報システム化できます。
必要だが直接的に利益を生まない活動は、労力と時間の効率化をはかります。
人とはもっとも貴重な資源です。
仕事に集中されてこそ、利益を生みます。
②フィードバック・システムの構築します。
チャレンジへの資金投入には、ルール化が必要です。
あらかじめ予算を設定したうえで
「成果」と「コスト」を比較・評価するフィードバック・システムが必要です。
③データと記録があれば、効果的な再チャレンジができます。
失敗データと記録とネットワーク記録は、貴重な知的な経営資源です。
このデータ化は、再チャレンジのためまた試行活動の省力化のための活用します。
「健全な失敗」をしない、またできない組織はやがて衰退します。