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経営者の仕事

 <経営者の仕事>

 

経営者の仕事は、より以上のもしくは未知なる顧客の満足を実現することです。

 

そのために、社会に中にある経営資源を特に人的資源を最も生産的に活用します。

そして、その仕事が継続されるために「利益」を得なければなりません。

 

経営者の行う仕事は、顧客や働く人や利害関係者という「人」を根幹するものであり、「仕事の論理性」とともに「人間性」を熟知して行うことを必要とします。

 

<コンセプトの構築> 

コンセプト(理念)は企業の存在意義を規定し、さらの存続と成長の可能性をもたらし得る基本概念です。

 

マネジメントは顧客からスタートします。

そのため仕事のマネジメントにおいて最初に明確にしなければならないのは、

「私たちの顧客は誰か」ということです。

 

顧客が規定されたら、次の過程にすすみます。

この次の過程こそが、仕事のマネジメントの基本を規定します。

それは「私たちの顧客の欲求」を満たすために「何をしなければならないか」、わたしたちの「使命(ミッション)」が明確にされます。

 

この2つが仕事のマネジメントの根本的な基本です。

①「顧客の規定」は「われわれの仕事」の「領域(ドメイン)」を明確にします。

②「われわれの仕事の使命」は「コンセプト(企業理念)」として概念化され、共有され、行う仕事を規定します。

 

「コンセプトとドメイン」は、企業の「強み」の基本戦略である「選択と集中」の最初の基盤です。

 

<強み(卓越性の実現)>

選択と集中の焦点が明確になったら、「強み」となる経営資源の獲得と構築が必要です。

経営資源は無限ではありません。

またその構築・育成にはコストとエネルギーと時間がかかります。

 

成果は外部につまり顧客・社会の側にあります。

そのためまず必要なのが、外部の分析です。

焦点である私たちの顧客の「欲求・価値観・現実」の分析と社会にある機会の分析です。

 

強みがなければ、競争に勝てません。

それも一番でなければ勝てません。

自社の強みを明らかにするとともに、強みの育成が必要です。

 

経営は「顧客の一番の満足」を実現することが基本戦略です。

この基本をどう構築するかが経営者の基本的な専権的な仕事です。

 

<ビジョンと中長期戦略>

仕事は実行されなければなりません。

 

実行するための要件は、具体的にイメージされることです。

「コンセプトとドメイン」をもとに、

「到達すべき目標」、②「あるべき組織体系」、③「為すべき行動」、④「有効な管理の方法」についてイメージできるように展開したのが「ビジョン」です。

仕事の設計 参照 クリックしてください

 

企業には基本要件があります。

それは現実的に存続できることです。

そのため、ビジョンにもその要件が求められます

 

その基本要件とは、

「一定規模以上の市場」「より有力な要件で顧客に対し一番貢献する」ことです。

この要件のもとにビジョンが構築され適切に運用・管理されなければなりません。

 

<主な経営者の仕事

企業に求められる使命を果たすことです。

インプットより大きなアウトプットを実現することです。

③企業の今日の業績を実現するとともに将来の繁栄も実現させることです。

④働く人の能力をバランスさせて最大の効果として引き出し活用することです。

そのための仕事を通して、顧客と社会と従業員と利害関係者への責任を果たさなければなりません。

⑤トップマネジメントは一人で行えず、そのためにチームを編成しなければなりません。

 

<マネジメントがなすべき仕事の流れ> 

 <トップマネジネントが行う仕事>

①自社の価値観を明確にする。

②ターゲットとするまたはしたい顧客を定める。

③自社がしなければならない「ミッション」を認識・確認する。

④顧客が求める「効用」と「ミッション」を統合して、自社の行うべき活動を明確化する。

⑤価値、効用の実現のために「ことば」を使い表現する(企業コンセプト・ビジョン)。

⑥必要となる「人材」と「金」を集める(マーケティングする)。

 

 <スタッフ・担当者と協力して行う仕事>

⑤成果が実現できるようスタッフ・担当者参加のもとにシステム・プロセスを設計する。

⑥システム・プロセスをもとに業務・情報の関係性を明らかにして組織をつくる。

⑦企業コンセプト・ヴィジョンにもとづいて中長期プランを作成する。

⑧人材の活用・育成方針を明確化し、プランを作成する。

⑨活用・育成プランに基づき、異なる特質・能力を持つ人材を組織に割り当てる。

⑩目標・評価基準および制度・手続き・手法を定める。 

⑪フィードバックシステムを構築する。

 

 <スタッフ・担当者が行う仕事>

⑪中長期プランに基づき実行計画を作成し承認をえる。

⑫目的・目標・基準および制度・手続き・手法に基づいて実行する。

⑬フィードバックシステムを用いて自ら行動を修正する。

 

 <スタッフ・担当者と協力して行う仕事>

⑭成果を見ながら現場の人材も参加し目標・手続き・手法の修正・補正を行う。

⑮目標と実績を比較し生産性向上プランを作成する。

 

 <トップマネジネントが行う仕事>

⑯「価値観の浸透」と「成果の実現」と「人材の活性化」をはかるため評価を行う。

⑰変化と機会に合わせ新たなヴィジョンを創造する。

 

経営者が、マネジメントに失敗すると企業は衰退に向かいやがては消滅してしまいます。 

企業の存続のほとんどすべてが、経営者の資質・能力にかかっています。

企業の存続と成長は、経営者の資質と能力によって決まります。

 

<経営(マネジメント)の役割>

①人間が生活するために必要な「効用」をつくりだし供給する。

②働く人の生活と働く喜びを提供する。

③今日の存続を実現させるとともに明日および将来の存続も実現させる。

 

経営者には、多彩な相反する能力が求められます。

その求められる要求を実現できなければ成果を得ることはできません。 

しかし、この多彩な要求を一人の人間がかなえることはできません。

 

人間は、ある面でトップの才能を持てば他の面は標準以下の才能しか発揮できないのが一般です。

また、天才がいたとしても、多彩に事業を展開しなければならないので、他の才能の活用が必要です。 

経営者は自身の得意な才能を知り、他の能力は仲間(パートナー)の才能を活用する。

 

<経営者にのみ求められる才能>

①時代(変化)のなかで求められる「欲求」を見つけ出す。

②あるいは、時代に必要な価値観を創造・構築する。

③成果を実現させることのできる人材(専門家)を認識し、その人材の持つ欲求を察知し適切なインセンティブをもって集める。

これが、経営のエッセンスであり経営のコツです。

経営者には専門家の能力を持つことが必ずしも必要ではなく、その人材を理解し活用するマネジメントの才能とスキルが必要です。

 

<経営者の仕事の認識>

一人で、また少人数で事業を営んでいる場合は別として、トップはトップとして判断し、決断し、実行しなければならない経営(マネジメント)があります。

 

トップの仕事で最初に認識しなければならないのは、自分は全能でないことを当然知ることです。

そしていかに他の人の才能と欲求を知り、どうしたら最高に引き出すことができるかを知ることです。 

経営者の仕事は、他の人の能力引き出し活用することです。

 

<トップマネジメントが行う基本的な仕事> 

経営者には、多彩な仕事が要求されますが、そのいくつかはチームのだれが代行でき仕事があります。

しかしその一方ではトップマネジメントのみが行わなければならない仕事があります。

 

<企業の価値観に関わる仕事

①企業コンセプト

②行動規範

③評価基準

※価値観に関わる仕事は、全メンバーを参画させるがトップ・マネジメントが最終判断しなければならない。

 

<企業の動の根幹に関わる仕事

①組織(プロセス)構造

②責任者選任

③予算編成指針

戦略指針

⑤経営ビジョン

⑥人材育成指針

⑦後継者育成

 

現場の情報を収集し、その状況を的確に判断しトップ・マネジメントが意思決定を行う。

意思決定 参照 クリックしてください 

 
しかし、実際の多くの中堅企業ではこれが充分にできていません。

ビジョンを持たず、顧客の満足よりも組織の満足を実現させるように構築されていることが多いようです。


そのため顧客は充分に満足していず、それしかないので我慢しているのが現状です。ここにあらゆる分野において中堅企業に成長できるチャンスがあります。


<組織について>

一般的に採用される組織はピラミッド組織です。

なぜなら、それは教科書に書かれており正しいあり方だとされているからです。

そこには、一番になるためには自分で考えるといった発想はありません。

 

組織は、「ビジョン」から導かれます。


仕事の仕組みづくりの合理性は、成果を実現することです。

要点は顧客の欲求をもっともよく満たすにはどうしたらよいかに尽きます。

組織の合理性、戦略的な論理性が求められます。

プロセスと組織 参照 クリックしてください