企業文化
<企業文化(風土)の役割>
マネジメントが最も力を発揮する究極の到達点は、成果を実現する「文化」の構築とその定着であり、その結果である成果を実現する「風土」の確立です。
よい「文化」の確立←究極の「管理」
成果が実現する企業文化は、経営者の強い信念にもとづく、根気強い継続的なメッセージの提示と根気強い説得と行動によって形成されます。
よい「文化」の形成←トップの強い信念、メッセージ、説得と行動
トヨタには「“カイゼン”“カイゼン”また“カイゼン”」の文化(風土)があり、ホンダには「Power Of Dream(夢の力)」の文化(風土)があります。
この文化が揺らぐとき、企業の業績も大きな変化が生じます。
パナソニックが合理性という考えのもとに機構の改変を行ったとき、文化の揺らぎがおこり合理性を求めて逆に業績が低下しました。
シャープも液晶の成功に頼りすぎてイノベーションの精神が薄れ業績を大きく低下させることになりました。
日産はゴーンさんのもとに新たな文化と風土が構築されてきています。成果をもたらす文化の構築と風土の定着こそが、企業を活動的な存在にし、人の活動を促進し、変化に対し新たなチャンスをつかみ成長を実現します。
経営者が実現させなければならない究極の目標は、沈滞する文化と風土の払拭と書活気ある文化の構築と風土の定着です。
強い企業には、成果を実現する共通の文化とその企業に独自の個性をもたらせている独自な文化があります。
普遍的な文化要素には、
中心となる顧客志向、変革志向があり、
それに付随して人材志向、生産性志向があり、
そして成熟しグローバル化した中でのソフト志向、情報志向、サービス志向、知識志向、社員の自律志向などが求められます。
文化(風土)が定着すると、人は管理なくとも成果実現に向かって自律的にはたらことになります。管理にはコストがかかりマイナス効果もあります。
成果を実現する文化と風土なくして、高い業績を継続させ続けている企業はあります。
マネジメントの究極の目標は、成果を実現する文化と風土の絶えざる構築と定着です。
<企業文化を定着させる要件>
企業文化を定着させる要件は3つあります。
①納得できる人間性の基づいたものである。
②未来志向で夢がある。
③組織の成果と個人の成果が一体化されている。