経営者
<経営者>
企業の存続・成長の成否は、さらに大きな社会の豊かさは、すべて経営者の人間力とマネジメント能力にかかっています。
経営者に求められるのは「責任」です。
他の人を「幸福にする」ことによって「自分が幸福になる責任」です。
責任を果たすことによって、顧客に対して社会に対して従業員に対してそして自分に対して幸福を実現することができます。
経営者に最も求められるのは「あるべき正しい価値観」です。
「あるべき正しい価値観」は、困難・障害に打ち勝って企業経営において、成果を実現させて強力なパワーをもたらせる基本とする源泉です。
経営とは「正しい考え方」のもとに、社員および多くの関係者を巻き込んで顧客の満足を実現させる活動です。
①対価を支払ってくれるのは、唯一顧客です。
②顧客の満足をつくるのは、社員です。
創造性・生産性を向上させて利益をもたらすのも社員です。
③多くの関係者に喜んで協力してもらえるのは、経営者の「正しい考え方」よってもたらされる「判断」「意思決定」「実行」に普遍性があることが求められます。
成果を実現させるには、マネジメントの基本的な考え方の習得、習熟が必要です。
そのため、「マネジメント」により適切に効果的に成果を実現させます。
マネジメントは、経営者の必須の「知識」であり「考え方」であり、さらにいえば「哲学」です。
※マネジメント 参照 クリックしてください
経営者は、もちろん万能ではありません。
また万能である必要もありません。
しかし「素直(原理・原則)な考え方」と「やり通す熱意」と「衆知を活用しようとする知恵」と「真摯なコミュニケーション」は、経営者が持つべき基本姿勢です。
もとより困難なのですが、ただそうあらねば「頂に立つ」ことは適いません。
そのため、核となる「考え方」を正しく持つことが必要です。
それは3つのことです。
①顧客の欲求を満足させること。
このことによって、商品・サービスを購入してもらえます。
②従業員の生活を安定させるとともに、働く喜びを提供すること。
よい商品・サービスがつくられます。
また顧客に喜んで活動が実現します。
③マネジメントによって、革新性と創造性と生産性とさらに社会性を実現すること。
このことによって、企業の存続と成長が実現します。
経営者はこの3つの考え方を正しく理解し実行し続けなければなりません。
他に経営者の存在意義はなく、また存続保証されことはありません。
そのために必要なのがマネジメントです。
経営者は「専門家の知識」を持つ必要がありませんが、「専門家の知識」が活かせるマネジメントの「知恵」「知識」を持つことは必須の要件です。
このマネジメントの「知恵」「知識」の成否が企業のあり方および将来を決定します。
<トップマネジメントの仕事>
トップマネジメントの固有の仕事は、
①企業のミッションを定め、このミッションの対象である顧客を定めるます。
そして、あるべき価値観を明示し全社員にこの価値観を周知し定着させることです。
②人材の育成・評価に関する人事に関する基本指針を定めることです。
もっとも貴重な経営資源である人材の採用・育成・活用は、企業の盛衰を決定する重要な判断です。
③ビジョンを示すとともに、その達成に必要な基本活動と補助活動、その関係性さらにプロセスについて基本構想を行います。
④バリュー(行動規範)を定め、あるべき活動が行われるように管理します。
評価において大切な基準は、共有すべき企業の価値観の理解度およびミッションに対する取り組みです。
業績達成度の評価は、その前提が満たされたうえで行わなければならないものです。
そして
⑤必ず訪れる困難・障害を活用して、その克服から生まれる「真の経営のコツ」を味って覚醒し秀でることです。
経営(マネジメント)は、
経営者(トップ・マネジメント)が行わなければならない仕事です。
マネジメントは、顧客をはじめとする社会に成果をもたらす活動です。
<経営者のパラドックス>
多くの企業の創業は「生活の糧を得る」ため、また自己の個人的な「願望を達成する」ために、つまり「自利」の動機から行われます。
才覚があればある水準まで、この「自利」は達成されます。
もちろん才覚が不足したり、努力を惜しんでいてはこのことは適ませんが。
企業は存続しなければなりません。
存続のためには、連続した成果の実現が必要です。
ここで多くの経営者が失敗します。
経営者が利益を得ることができるのは、顧客の欲求の満足させたときのみです。
顧客が満足しなくなったとき、利益はもちろん売上させ得ることができなくなります。
また、企業の規模が大きくなると一人の才覚や努力だけでは限界が訪れます。
他の働く人の力を得なれなければなりません。
人は、自身の欲求と願望を適えられるときにより多くの能力とエネルギーを発揮します。
経営は、顧客であれ従業員であれ「人とかかわり」を持ちます。
また、企業競争は他よりも抜きんでることが必要です。
人への真の理解なくして、人の能力とエネルギーを引き出すことはできません。
企業にとって衰退することや滅びることは悲惨です。
他の人の満足の実践、つまり「利他」が「自利」を可能にする根本要件です。
また、高いレベルの「利他」の実践が、顧客の満足をもたらし企業の隆盛を実現させます。
<経営者の使命>
経営者になったときに4つの使命を負います。
①顧客・社会に対する使命
意識するしないにかかわらず顧客・社会に対し責務を負うことになります。
しかし、社会は経営者に何らの責任も持ってくれません。
貢献できなければ、ただちに経営者も企業も排除されます。
企業は唯一顧客に貢献してこそ利益を獲得することができます。
また社会に支持されてこと存在が許されます。
②従業員に対する使命
生活の糧および働き甲斐の場を提供しなければなりません。
意識するしないにかかわらず、
従業員の人生の多くの部分にかかわることになります。
従業員をよく知り理解しなければなりません。
事業は、働く人への貢献によって働く人から貢献を引き出すことによって実現されます。
これに失敗すると企業は成果を実現されず崩壊します。
③利害関係者に対する使命
国、地方公共団体に対しては税金を納めなければなりません。
株主に対しては配当を分配しなければなりません。
社会および地域に対しては良き市民としての貢献しなければなりません。
さらに付け加えて、経営者個人としての生き様があります。
顧客や社会、また従業員の「本当の感謝」こそが、あなた自身の人生の意味と物質的な充実をもたらします。
ただ、それを実現させてくれるのは「あなた本人」だけです。
逆に、自分自身がそれを可能にすることができます。
④企業存続の使命
この使命は上記の使命を果たすことを前提とするもので、企業の存続・成長は外部に対する成果を実現できることを前提とします。
企業は手段であり、状況によりその在り方は変化されるものです。
責務をは果たすということは、「社会にある資源」を活用して「マネジメント」することにより「より以上の成果物」を生産することです。
経営者は、「知恵」と「知識」と「考え方」とさらに「活力」をもって必死で実行することによってはじめて責務を果たし「自由」を手に入れることができます。
それと同じくして、ともに働く仲間(社員)に対し働く喜びをもたらすことができます。