効 用
<効 用>
効用とは、商品(モノ)やサービス(コト)を通して、顧客におこる経験です
効用は人の欲求と”同意”です。
顧客が購入するのは商品・サービスですが、購入の目的は自身の欲求の満足です。
だから、企業が提供しなければならないのは商品・サービスをとおして実現される効用です。
顧客が満足をできるもの←<効用>
<効用の基本要件>
効用の前提になるのは顧客の欲求であり、価値観です。
これを外れた商品・サービスはどんなに精密で複雑で機能的であっても、ただの「モノやコト」です。
逆にどんなに些細な「モノ」や「コト」であって、顧客の欲求や価値観にあえば、それが顧客が望む商品であり、サービス商品です。
基本要件は、顧客が満足の経験ができるモノ・コトです。
この場合の顧客は、私たちの顧客(ターゲットとする顧客)です。
そのため、私たちが提供する効用の基本要件は、我々顧客への貢献というミッション(使命)から導き出されます。
そのため顧客が期待できる基本要件は、組織が持っているコンセプトであり、組織文化であり、ブランドであり、それらは企業がもっている考え方の総体です。
<効用の基盤要件>
顧客が満足するための基本要件を保証する機能・品質・デザイン水準を満たしていること。
これらの基盤要件は、人の活動によって実現するものであり、基本要件より派生するものです。
<効用の補完要件>
効用は経験です。
そのため基本要件を満たしていても、補完要件が不快な経験になると予測されれば購入には至りません。
人間には感情があります。
些細で緻密な配慮が、補完要件になり”感動の源泉”にもなります。
競争においては、この補完要件が選択を決定する要件にもなります。
<商品(サービス)の実現>
基本要件、基盤要件を基本として
不快を感じることを防止できる配慮がなされていること。
さらに、付け加えなければならないのは購入が実現される環境であり条件です。知られなければ、ないのも同然です。知られなければなりません。
また、価格も顧客が納得する価格でなければなりません。
ここで難しいのは、安ければよいというものではないことです。あまり安すぎると商品によっては、信用されません。もちろん高すぎたら売れません。
価格は顧客の心の中にあります。それも個々の顧客の中にあります。
この他に、買いやすさつまり利便性の問題もあります。
それらすべての条件がそろったものが商品でありサービスです。
「効用」への取り組みが企業の使命であり、売り上げはその完成度に応じて実現します。