顧客の欲求
<顧客の欲求>
企業活動の目的は外部にあります。
それは顧客の欲求の充足です。
顧客の満足が企業の売上として実現して企業の存続と成長がはたされます。
顧客の欲求こそ、企業の存続と成長を紐解くカギになります。
顧客の欲求には3つの側面があります。
一つは満足です。
二つ目は不満足の解放です。
三つめは感動です。
満足の提供と不満足の解放は基本的な要件です。
供給過多の成熟した社会で、今求められているのは感動です。ここに企業が生き残る要件があります。
顧客の欲求は、人の個性によりまたその状況に異なります。
基本欲求の分析
<生物的欲求>
欠乏しているときに、最も強く求められる欲求です。
満たされている時にはほとんど意識されない欲求です。
食欲、睡眠欲、性欲などです。
<感覚的欲求>
五感を通して感じる欲求です。
五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触角の5つです。
快を求め、不快を避けようとする欲求です。
<感情的欲求(社会的欲求)>
社会集団のなかで芽生える欲求です。
「羞恥心」「怒り」「羨望」「嫉妬」「愛情」「自己肯定感」「優越感」などで、
商品(サービス)開発を行う場合、最も注目する欲求です。
基本的には二つの別個の要素をもちます。
①集団のなかに帰属し融和したい。
②集団のなかで秀で優位に立ちたい。
<知的(人間的)欲求>
人間を含め一部の高度な知能を持つ動物のみが持ち欲求です。
探究心(好奇心)、達成欲求、美意識などです。
一般の説としては、「マズローの欲求五段階説」や「ハーズバーグの動機づけ衛生要因」があります。
<マーケティングにおけるの欲求の実体>
マーケティングにおいて発見しなければならないの顧客の欲求です。
その顧客が対価を支払ってくれると期待できる顧客の欲求です。
対価を支払ってくれる欲求は、社会的な要因と深くかかわっており、「砂漠での水」といった特殊条件は別として、感情的要因を中心とした「複合欲求(いろんな欲求の複合体)」として発現されます。