採 用
<採 用>
企業の将来は、大きく分けると2つ基本要件によって大きく左右されます。
一つは、企業が持つべき基本方針(コンセプト、ミッション、ビジョン)です。
もう一つは、採用する「人」です。
そのため”人の採用”は、企業の将来をかけた重要な決定です。
人を採用する場合の基本条件は2つです。
①組織の持つミッション(使命)への共感度です
②人間的な「正直さ」、「誠実さ」です
この2つがあれば、才能や能力は育成されます。
この2つがないと、ツール(道具)として限定的に活用することです。
ここで問題になるのは、だれが、どのようなことを重視し、どのように考えて行うかということです。
経歴、試験で基本的な能力を判定し、その後人事担当者が面接し決定するというということが多いようです。
その場合に採用される方法は、過去の慣習の踏襲です。
ここには一般常識という考えがあります。また、人の採用要因として学歴、経歴と知識といったいう業務処理能力が重視されます。
そこには、基本的構想はなく、惰性的な手続きとして実施されるケースが多いようです。
企業が存続し成長するのは、企業に独自な強みがあって、その強みが市場・社会に受け入れられ貢献できた時です。
そのため、わが社に必要な人材は、わが社の特異な強みの強化に貢献・増大させる人材です。
採用基準:企業の独自性の強化になるかどうかです
必要なのは、われわれの「パートナ-」となりうる人材としての独自な採用基準です。
採用担当者は、経営者か責任権限を持つ者でなければないはずです。
人の採用は、採用する人の物心両面にわたって責任を持つということであり、重大な経営者の責務です。
だから、経営者が、採用する人材をパートナーとして受け入れられるかどうか、また何かをその人に感じられるかどうかという”共感”が採用の基準となります。
採用の決定:パートナー、またパートナーとなりうる萌芽があるかどうか
採用に関しては、経営者が自身の感性のおもむくままに、何かを感じられる人を採用することが、ベストの選択になるとも言えます。
採用は、企業が「その人の人生」に関わる選択です。
「働くその人材」が最高の喜びをもって働けるように支援する責務があります。
採用はそのような責務を負ってもよいと思える人材を採用したとき最大の成果が期待できます。
<経営者の責務>
経営者に求められるのは、
「社会の中で成果を実現する」ことと「人材の活かし成長」させることです。
この「考え」を持つことが、強い経営を実現させ経営者自身が充実感を得られ自己実現をはかれる方法です。