コンセプトの作成
<コンセプト>
コンセプトには、2つの役割があります。
<外部へ>
顧客、社会ならびにステークフォルダー(利害関係者)に対し、貢献活動の方針・方向性を示す役割です。
<内部へ>
働く仲間に対し、企業活動についての社会的な意味、意義および働くパートナーへの果たすべき貢献の方針・方向性のを示す役割です。
社会貢献を意図する経営者にとって、コンセプトは基本的・基盤な意思表示です。
そこでもっとも留意されなければならないのは、
働く仲間へのが納得し共感できかつ奮い立つ普遍性と説得性と独自性です。
<コンセプトの作成>
コンセプトを作成する場合、二つの方向性があります。
一つは、普遍的な方向性を示すコンセプトです。
もう一つは、同じ志を持つメンバーを集めて事業展開をめざすコンセプトです。
普遍的は、
社会的支持が得られ、誇りが持てる内容であることです。
人は生きがいを求めます。
生活のためだけの人生では、企業に所属し参加・貢献するよろこびを感じません。
社会貢献について、働く意味や意義について語られます。
二つ目の同じ志を持つメンバーに対する独自性で、
共感する仲間の自己実現についてのメッセージです。
私たちの思いが、実現できるという内容が語られなければなりません。
コンセプトを作成するには、
人類の普遍的な共感基盤をと独自な仲間の思いを併せ持つことにより、
独自な領域(ドメインで)強みと、独自な仲間への誘因性を持ち
よりレベルの高い人材が集められることを実現されなければなりません。
このようなコンセプトの作成により
①共通する倫理性:社会、顧客、利害関係者の支持が得られる
②独自的な貢献性:高い意欲と特別な能力と知識を持つ人材の参加が促される。
そのためコンセプトの確立は、企業の性格と将来性を決定づけるものであるのであり、トップマネジメントが心血をそそいで作成しなけれなならない根本的な作業です。