商品づくり(創造)
<商品づくり>
商品づくりを行う場合の前提は、私の顧客は誰かということです。
私たちが持っている経営資源は有限です。
チャンスがあってもあらゆる方面にチャレンジすることはできません。
ターゲットを明確にし、強みが活かせるドメイン(領域)に集中します。
商品づくりの手順
①私の顧客を定義する。
②その顧客の欲求を分析し、明確にする。
③自社の強みを確認する。
④自社が強みを発揮できる顧客ドメイン(ターゲット領域)を絞り込む。
⑤私たちの顧客に一番よろこんで商品を企画する。
⑥商品を試作する。
⑦販売テストをする。
⑧反応を分析する。
⑨どのように販売すれば顧客に買ってもらえるか検討する。
⑩商品をつくる。
商品づくりの出発点は、マーケティングです。
「私たちの顧客の欲求は何か」からスタートします。
私たちの「私たちの顧客がいまだ満足していないこと」、「私たちの顧客がよりよく満足できること」は何かに焦点を絞って行います。
顧客の欲しないものをいくら創っても、それは自己満足でしかなく顧客に満足や感動をあたえることはできません。
たまたま想いつきで創ったものがヒットしそれでビジネスが実現するということもありますが、マグレは続きません。
モノづくりは合理的な手順を踏めばできるといった単純なものではありません。
たまたま思いつくという面もあります。
いろんな情報を探索(情報探索行動にはある程度合理的な手順はあります)したうえで、必死でそのことばかりを想いつめているときにふと閃くといった類の性質のものです。
良い商品づくり←論理的にかつ必死に考え続けて、ある日閃く
商品には機能の他に、イメージ的な側面があります。
そのため、商品にも個性が必要で、ブランディング(商品の品格や商品らしさづくり)、デザイン、ネーミング等の心情的価値の付加も重視しなければなりません。
受け入れられる商品←機能の満足はとうぜん、イメージの満足も必要
さらに、私たちが関わる顧客は最終消費者だけではありません。
サプライヤーに対する扱いやすさも売りやすさも加味しなければなりません。
それらを総合してはじめて商品づくりがなされます。
二種類の顧客=サプライヤー(中間業者)+最終消費者