インフォーマル組織
<インフォーマルグループ(組織)>
組織は「仕事の場で」あるとともに「人が集う場」です。
人が集まれば、「集団」としての人間関係が生まれます。
集団では、集団的動物が本来持っている本能に基づいての力関係とルールが生まれます。
さらに、言葉を持つ人間では「親和性」を持つコミュニケーションが交換されます。
公的な組織として企業においても、
集団的性向を持つ人間の特性を基盤とした運動律が存在します。
その運動律は3つです。
①リーダー争い
②インフォーマルグループ(非公式組織)・ルール
③親和性コミュニケーション
<親和性コミュニケーション>
人は常に「所属する場」を求め「所属する」ことで安心感を得ます。
他の人間とコミュニケーションすることは、
情報伝達の方法としてだけでなく「親和性」構築の手段として使用されます。
本来のコミュニケーションの基盤は「人間集団」でのコミュニケーションです。
単なるデータの交換だけのものではありません。
インフォーマルな集団において親和性をベースとしてはじめてコミュニケーションが実現します。
※コミュニケーション 参照 クリックしてください
親和性コミュニケーションは、職場内だけで行われるものだけではありません。
他部門や社外においても行われます。
一人の人間は、場面により多様な人間関係を持ち異なる地位でコミュニケーションを展開します。
<インフォーマル・ルール>
インフォーマル・ルールは集団の中で自然発生的に現れるルールです。
ルールの基本は2つです
①グル-プ内の調和を保とうとする
②グループの利害を守ろうとする
インフォーマル・ルールは、企業の公式のルールと違った動機と条件で発生します。
そのため、組織の規範(ルール)は、インフォーマル・ルールの存在を意識して活用・誘導必要に応じ援用しなければなりません。
<インフォーマルグループのリーダー>
インフォーマルグループ内では自然発生的に主導権争いがあります。
その中で、グループ環境と個人の資質の中でリーダーが決まります。
また、リーダーは状況に応じて交代します。
企業内でのリーダーのあり方は複雑です。
リーダーの行動は、本人の利害とグループの拘束力の間で行き来します。
また、公式の管理職とインフォーマルリーダーは異なることが多々あり効果的に「人のマネジメント」を行わなければなりません。
※人のマネジメント 参照 クリックしてください
経営(マネジメント)は、インフォーマル・グループの運動則を効果的に活用することが求められます。