何から取り組むか
<最初の取り組みは>
企業の目的は、外部の顧客の欲求を満足させることにあります。
また、顧客の満足を実現し生産性を上げることにより利益がもたらされます。
中堅企業になれるのは、社会の声の応じてその要望を実現するからです。
企業が夢を実現させることができるのは、この声と一体化したときです。
<社会の声>
社会の声は正しいか?
時代・場所・環境により刹那的にみると正しいとは言えないこともありますが、この声に応じることのみが中堅企業に成長する要因です。
ただ、普遍的でない声に応じることは普遍的でない故に時代・場所・環境の条件が変わればすべての成り行きは変化します。
最初の取り組みは、この声を発している根源は「だれか」、どのような「意味合い」の声が発せられているかを明らかにすることです。
「顧客」を特定し、その顧客は「どのようなことを欲しているか」を明らかにしなければなりません。
その上で「私のしなければならないこと(使命)」を明確にします。
それを経営者自身が確認できて、ともに働く仲間が共感できる「ことば」にまとめることです。
本来の最初の取り組みはここから始めます。
実際の現実の事例を見てみると最初からこの「ことば」を発しているのでなく、事業の成長過程で「ことば」の重要性をふと悟ります。
そして、この「ことば」を企業のコンセプト(理念)としてまとめあげます。
<ことばの力>
「ことば」には力があります。
よい「ことば」は組織をひとつのまとめ、働く人に活力を提供します。
この「ことば」をたえず、根気よく、あらゆる機会に浸透させる必要があります。
これが働く人の規範になり、企業文化になります。
「ことば」が組織全体に浸透し、働く人の行動の規範になったとき、組織は管理がなくとも目的に向かって自動的に動き始めます。