マネジメントの方法
<マネジメントの方法>
企業とは、
①社会にある”欲求・要望”を実現する組織
②”原理原則に則ったマネジメント”を実践し、”成果を実現”し利益を得ている組織
経営者の望みは、人からの賞賛を受けたいとか贅沢な生活を味わってみたいという動機から始まる場合を多くあります。
これは誰しも思うことですが、また、事実この気持ちが強くなければチャンスも生まれません。
ただ、この動機だけでは一時的に成功することはあってもどこかで挫折します。
すべては我欲から出発するのですが、そのなかで深く考えて「経営のコツ」を悟り自身の骨肉にして実行した人が目的を実現します。
原則の基本は、「利他ということの理解」です。
企業の維持・成長を実現させるのは「顧客が満足し対価を払ってくれる」からです。
また顧客が満足できる商品(サービス)を「つくれるのは”働く人”」です。
顧客満足の実現、従業員満足の実現を、経営により総合的・統括的に実行することです。
これは博愛や奉仕などといった観念論ではありません。
現実的な社会・市場において原則・原則の生身の経営により実行することです。
中堅企業になる道は、
「社会が欲していること」を感じ取り、「一番強く最初に実現」することです。
この必死の条件を自分の根源的な行動規範にすることです。
できるまで続け、実現できたらさらにそれ以上の一番を目指し果敢に考え行動することです。
※成功するを創業者に共通するのは、最初から一番になろうとする強い意思を持っているか、過程で一番を目指さなければ挫折することになるということを悟った人です。
優良企業の定義は、最大規模が基準ではありません。
その業界にあって、最適規模を持ちいつも革新の最先端にあり社会をリードする企業のことです。
<強いヴィジョン>
強い意志のチャンピオンは「パナソニックの松下幸之助さん」と「ソフトバンクの孫正義さん」です。
松下さんは250年を20期に区切り王道楽土建設のために全世界に安価の製品を提供しようと考えました。
孫さんは起業の最初から一流の企業なることは宣言しています。ここが最も大切なポイントです。
この二人の共通することがあります。
それは事業を始めるに際し、ヴィジョンを持っていたことです。
松下さんは「電気」、孫さんは「情報」です。
時代の変わり目のなかで、自身で強い想いを持ったことが全ての始まりです。
ユニクロ柳井さんは、リーズナブルなファッション衣料の提供です。
<時代の欲求>
時代には、時代が求める要望があります。
これを読み取ることで機会を手に入れることができます。
その要望を自身の使命とすることが中堅企業への道への始まりです。
<一番になる>
一番のものしか顧客は望ません。
中堅の企業になりには一定規模の市場がなければありませんが、最大の規模ではありません。
自身が一番になれる市場規模を考え、そこにあらゆる力を集中し一番を実現します。
<人の異なる力を結集>
一人の能力や活力には限界があり、一人では中堅企業になることはできません。
多くの異なる才能とその活力が必要です。
人材の能力と力を結集するための基本誘因は、あなたが発する気迫と醸し出される夢の可能性です。
共鳴できるヴィジョンを掲げること。
そのヴィジョンをもとに、ヴィジョンに集う「異なる人の異なる欲求」を洞察し育成し機会を与え欲求を支援することを通してヴィジョンを完成させます。
「働く人の物心両面の幸せを実現させる」ことです。
これは京セラの理念として掲げられていることでもあります。
<経営のコツ>
「経営のコツ」は一言では言い難いものですが、成功した経営者はそれを体得しています。
体得したコツを「経営理念」「行動規範」として内部に浸透させて全社員が行う活動の基準としています。
誰にでも中堅企業を創り上げるチャンスがあります。
まず強く決断してください。
そして、妥協せずにエッセンスを掴み取って、失敗を積み重ねて成功するまで続けてください。