<意思決定>
意思決定を行うについて、最も大切なことは、意思決定の根底にある問題把握が正しく行われるかということです。
問題の本質について、判断・実行に関わるメンバーが参加し、いろんな立場からの意見を述べ合うことが求められます。
その場を通して問題の構造を浮き彫りにします。
そしてその問題点について全員で共通の認識を持つことが求められます。
この時、重要なのはだれが正しいかということではありません。
正しさはそれぞれの立場により異なります。
その異なった見解がどのような背景のもとになされたかということをお互いが理解することが大切です。
意思決定の目的は、実行することにあります。
正しい意思決定を行うことではありません。
だから、実行を行うについての、どのように成果を実現するかいうことに焦点が絞られます。
成果が見込まれなければ、実行しないという意思決定が行われることもありえます。
ここでのポイントは、成果をあげるためにはどうしたらよいかということを多面的な立場から検討し、問題点を構造化して、各メンバーがどのような役割を持って実行するかということ、その場合にどのようなことに配慮するかということまで明らかにして行きます。
そして、それらをプロセス化し、スケジュール化してゆきます。
意思決定の目的は、成果を実現するために、問題点を明らかにし構造化し、そしてその問題点について関わるメンバーが認識を共有化し、成果を生むための実行をそのなかで組み込んで行きます。
この過程において、問題点の構造が明らかにして行くので、成果を生むための複数の代替案も組み込んで行きます。
意思決定は、正しい意思決定を行うことが目的ではなくて、よい成果を実現することにすべての焦点が絞られます。