課題の解決法
<課題の解決法>
課題解決を行うには手順があります。
①現象としての問題の確認
②問題点の分析
③真因の発見
④課題の発見
⑤解決策の検証(複数案)
⑥解決策の実施
⑦必要に応じ②に戻る
課題解決の手がかりの発見は現場にあります。
その手がかりをどのように課題解決へとつなげるかということですがポイントとなります。
<現場の問題点情報の収集>
問題が発生したら、①「何が問題か」ということとそれが②「及ぼす範囲」と③「影響の内容とその強さ」を可能な限り明らかにしなければなりません。
問題点を分析することによって、企業活動に及ぶす緊急度や重要度が明確になります。
そのことによって応急措置か根本措置かの対応優先度が決定されます。
<真因の発見>
根本措置には、「真因」を明らかにしなければなりません。
真因を明らかにし、その解決をはからなければ問題は永久に解決しません。
問題や課題が起こったとき、その時に現れるのは現象です。
一般的には、その現象に現れた一次的原因を解決できれば一次的解決は行えます。
しかし、効果的な「真の解決」を行うには一次的解決だけでは不十分な場合が一般的です。
追求しなければならないのは真因です。
どのようにすればよいかということについての発見法があります。
5回、何故を問うという方法です。
この方法はトヨタ生産方式の方法です。それは、何故、何故、何故、・・・を5回繰り返し、原因を追究し真因を明らかにする方法です。
<真因の意味>
現象の最も根幹にあるすべての課題解決をもたらす可能性のある原因です。
この真因の発見こそが、
問題解決の起爆剤になります。
<もう一つの課題発見法>
もう一つの課題発見法は、真因の追求とはまったく真逆です。
ハチャメチャやったら課題が解決していた。
とにかく試していたら意外な結果が出てきた。
意外に多い解決法です。
とりあえずの応急対策としては、問題解決できればよいのでよくとられる方法です。
しかし、できるだけ「真因」を明らかにすることが必要です。
「真因」を明らかにしなければ、問題発生のメカニズムが分からないので①再発生の危険性はなくならず、②問題解決のスキルやノウハウが磨かれず、③正しい仕事の姿勢が確立できません。
<問題解決手法>
<PDCA(マネジメントサイクル)>
もっともポピュラーな問題解決手法です。
問題解決のための「真因」が明らかになったら、
①Plan:計画を立て。
② Do:実行し。
③ Check:評価し。
④ Act:改善します。
この 4 段階を繰り返すことによって業務の継続的改善はかります。
<シックスシグマ>
代表的な解決手法の一つに「シックスシグマ」の方法があります。
最も重要視するのは顧客の声(VOC)です。
このVOCをもとに、経営的効果(VOB:Voice Of the Business)を加味して取り組むべきテーマ選定します。
DMAIC(ディーマイク)
①Define(定義):取り組むべき課題を定義します。
②Measure(測定):現状を把握します。
③Analyze(分析):根本原因を特定します。
④Improve(改善):改善策を検証します。
⑤Control(定着):成果を確認し、定着を図ります。